【日商簿記２級】『商業簿記　第１回』株式の発行・合併

【簿記】マネトク（独学応援ちゃんねる！）

16 Jul 202212:57

Summary

TLDRこの動画では、株式発行や増資、合併に関する簿記の基本的な処理方法を解説しています。原則処理と容認処理の違い、株式発行費用の取り扱い、さらに吸収合併の際に発生する「のれん」の概念についても触れています。具体的な例を用いて、各処理方法や合併の仕訳を丁寧に説明し、視聴者が簿記の理解を深めることができる内容です。簿記2級試験の学習にも役立つ実践的な解説が特徴です。

Takeaways

😀 原則処理とは、株式発行時に払込金額全額を資本金として処理する方法です。
😀 容認処理では、払込金額の半分を資本金、残り半分を資本準備金として処理します。
😀 株式発行時の払込金額は、会社法に基づき資本金として処理する必要があり、最低限の額が規定されています。
😀 会社設立時と増資時では、株式発行にかかる費用の処理方法が異なり、設立時は創立費、増資時は株式交付費として処理されます。
😀 株式発行費用（手数料や広告費など）は、会社設立時には創立費、増資時には株式交付費として処理します。
😀 増資の際は、株主募集、抽選、割当を行い、申込証拠金を受け取ることで株式発行が進行します。
😀 株式申込証拠金を受け取った後、払込期日に資本金に振り替える処理を行います。半分を資本金、残りは資本準備金として処理します。
😀 吸収合併は、ある会社（A社）が別の会社（B社）を吸収し、B社の資産と負債を引き継ぎます。A社の株式が合併対価として支払われます。
😀 合併時、A社が発行する株式の価格とB社の純資産の差額が「のれん」として計上され、これがブランド力や技術力の価値を表します。
😀 吸収合併の際、もしB社の評価額（純資産）が500円で、A社が800円でB社を買収する場合、差額300円がのれんとなります。
😀 負ののれんが発生する場合、A社がB社を評価額より低い価格で買収した場合、差額は「負ののれん」として計上されます。

Q & A

原則処理と容認処理の違いは何ですか？
-原則処理では株式の発行時に全額を資本金として処理します。一方、容認処理では払込金額の半分を資本金、残り半分を資本準備金として処理します。これは会社法に基づいており、最低でも払込金額の3分の1は資本金として扱う必要があります。
原則処理を選択する場合の例はどのようなものですか？
-原則処理は、株式を発行した際に全額を資本金として処理する方法です。例えば、株式会社を設立した際に、株式200株を一株400円で発行し、その払込金額8万円を全額資本金として処理するケースです。
容認処理が適用される場合、どのように資本金と資本準備金を計上しますか？
-容認処理の場合、払込金額のうち半分を資本金として計上し、残り半分を資本準備金として計上します。これは会社法に基づき、資本金は最低でも払込金額の3分の1以上でなければなりません。
株式発行時の付随費用はどのように処理されますか？
-株式発行時の付随費用は、設立時と増資時で処理方法が異なります。会社設立時の費用は「創立費」として処理され、増資時の費用は「株式交付費」として処理されます。
増資時の株式発行費用はどのように勘定科目として処理されますか？
-増資時に発生する株式発行費用は、「株式交付費」として処理されます。これにより、会社の増資に伴う費用を適切に計上することができます。
吸収合併における「のれん」とは何ですか？
-「のれん」とは、吸収合併の際に、買収された会社の純資産価値を超えて支払われる差額を指します。この差額は、ブランド力や技術力などの無形資産として計上されます。
吸収合併で、A社がB社を800円で買収した場合、B社の純資産が500円なら、差額の300円は何として処理されますか？
-差額の300円は「のれん」として計上されます。これはB社の純資産500円に対して、A社が800円で買収したため、超過分の300円が企業のブランド力や技術力を表す無形資産として扱われます。
吸収合併の際、B社の株主に対してどのように対価が支払われますか？
-吸収合併では、B社の株主に対してA社の株式を発行し、B社の時価に基づいてその対価を支払います。これにより、B社の株主はA社の株主に変わります。
「負ののれん」とは何ですか？
-「負ののれん」とは、買収された会社の純資産価値が買収額を超える場合に発生します。この場合、差額は帳簿上で「負ののれん」として記録され、企業価値が減少したことを示します。
株式の申し込みから払込期日までの流れはどのようになりますか？
-株式の申し込みから払込期日までの流れは、まず株主の募集があり、株式の申し込みが行われます。申し込みが多い場合は抽選が行われ、当選者に株式が割り当てられます。その後、払込期日が到来し、株式の払込処理が行われます。